アラサー日常

夫が適応障害と診断されました【家族の気持ち】

夫が適応障害と診断されました 私の夫、ぴっぴが適応障害と診断されて早1年。
今の気持ちを忘れないように、書き残しておこうと思います。
この記事を書くことは、夫にOKをもらっております。

受診のきっかけと症状

夫の場合、本人が「病院に行く」と決めました。
本人曰く、もう自力での回復は難しいと思ったとのこと。

受診のきっかけとなった症状
■出勤時、動悸・手足の震えや痺れが激しくなる
■朝、布団から動けなくなる
■駐車場等で、突然涙がでる
その他の症状
■不眠
■中途覚醒
■趣味や娯楽に興味がなくなる
■感情の落差が激しい
■消えたい衝動

治療について

精神疾患の家族をもつ友人・知人に話を聞いて、ふたつのクリニックを夫に紹介しました。
大雑把にいうと、投薬治療メインか、認知行動療法メインの2択。
結果的に認知行動療法メインのクリニックを選びました。
投薬治療はしていません。

治療中のエピソード

治療のひとつに、日記を書くというものがありました。
夫はそれが凄く苦手で、苦痛を感じていたようです。

1ページ日記を書くだけで1時間以上かかる。
知り合って10年弱、初めて知った夫の一面。
夫のことは「何でもそつなく人間」と思っていた私。
でもそれは違うのだ、と気付くきっかけをもらいました。

治療を始めたばかりのころ、通院日前日に慌てて書こうとする。
書けなくてイライラの夫。
イライラされると、こちらもストレスを感じてしまいます。
私は日記を書くのにそんなに抵抗がありません。
たかだか日記になぜこんなにストレスを感じるのか、なかなか理解することができませんでした。

私たちがとった対策

・毎日日記を書くことに時間がかかる
・書く行為にストレスを感じる
・日記を書けない日もあり、まとめて記入している
これらの現状を率直に医師に伝えました。

一緒に住んで間近で見ているはずの私でも、言ってくれないとわからないことだらけ。
医者も同じで、出来ないことは出来ない、辛いことは辛いと言わなければ伝わらないと思いました。
あくまで私の夫の場合なので「これが正解」ではありません。
わたしたちはこんなふうに考えたよという程度に読んでいただくようにお願いします。

仕事について

夫の適応障害の原因は、おそらく「仕事」が原因だろうといわれています。
一般的に適応障害の場合、環境を変えることを推奨しているそうです。
実際に通っているクリニックでも、休職を薦められたとのこと。
しかし夫は休職・転職・配置換えはしておりません。

休職しなかった理由

  1. 生活ができないと思った生活ができないと思った
  2. 休んだらもう二度と働けなくなりそうで怖い
  3. メンタルクリニックに通っている、という実績があるだけで安心できている部分がある

クリニックに通うようになって、少しだけ夫が変わったことがあります。
夫が自分の弱みを他人に見せるようになったこと。

万が一を考え、職場の一部の方には病気のことを伝えています。
人に心配や迷惑をかけてはいけないから言わない、のではなく人に心配や迷惑をかけないためにも言う。という思考に変化したように感じます。
真面目で他人に頼ることを極端に苦手としていた今までから考えると、スゴイ変化です。
自分を変えるしかないと考え、それに取り組んだ彼を心から尊敬します。
たぶんおそらくいや絶対、私には困難である・・・。

家族としての辛さや不安は?

一緒にいて辛くなったりしないのか

私の答えは「YES」であり「NO」です。
どんな夫婦でも、いつでも仲良し!幸せ!!ということばかりではありません。
腹立つときもあるし、傷付けてしまうし、傷付くこともあります。
病気だから辛いというより、自分以外の人間と一緒に生活すれば起こり得る辛さなのかもしれないですね。
「消えたい」のような発言をたくさん聞いたときは、とても哀しくて寂しかったです。

夫が病気になって不安を感じなかったか

全く感じなかったといえば嘘になります。
でもすごく不安になった記憶もありません。
こどもがいないこと、共働きであることが大きかったのかもしれません。

同じような経験していた以前の職場の先輩の話が、ずっと心に残って応援してくれました。
彼女の旦那さんは、お子さんがまだ小さいときに適応障害を発症したそう。

「そんなに大変じゃなかったよ」
「自分の人生を楽しく生きることだけは気を付けてたけどね」

その言葉があったから、いつもと変わらず適当人間でいられたのだと思っています。
私はいつも人に恵まれていて、本当にラッキーなやつです。
のんびり、ゆっくり、おかねもちが目標のぽんこつ人間。それが私。
私が意味もなく、自分を追い詰めてもいいことひとつもありませんものね。

学んだこと

病気は本人も周りもみんな大変です。
自分の心をどう取り扱って、病気とどんなふうに向き合っていくのかが大切なのだと実感しました。
喉元過ぎれば熱さを忘れないように、日々の生活に感謝しながら、今後もゆるゆる生きていこうと思います!

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