アラサー日常

茶摘み体験レポート【2022】

私の親戚は茶農家をしています。
GW前後になると、毎年茶摘みの手伝いが恒例行事です。
これが本当に大変。体力勝負です。伝統とは・・・なんぞや。
へとへとになりながらお茶について考えた茶摘み備忘録です。

茶摘みの大変さベスト3

個人的に感じた大変さを挙げていきます。
1.朝が早い
7時から日によっては17時近くまで、ひたすら手摘みします。
日の出から日の入りまで、が目安です。
下手したら職場の労働時間より長いこともあるぞ・・・?

2.体力を奪われる
急高配の場所。前傾姿勢。
足と腰が痛くなる要素しかありません。
腰を伸ばすと、視界には一面の茶の木。
それらを眼前にして、私は言葉を失います。
摘んでも摘んでも終わらない。恐怖。

3.新芽の判断が難しい
新茶の名のとおり、その年の新芽を摘んでいきます。
熟練者はどんどん摘んでいくのですが、初心者はこの新芽の判断が難しい。
気を使いながらの作業で、体力だけでなく精神力も削られました。

手作業でなければいけない理由とは

この答えは「新芽だけを摘むことができる」だと感じました。
品評会用の茶摘みは、茶の木の一番いいところだけを摘んでいきます。
そのあと残った、すべての新葉を摘んでできるのが一般に流通される新茶です。
古い葉や茎が入らないように、新葉だけを摘んでいくので、手間も時間もかかります。
ロボット開発もされているようですが、まだまだ手摘みが主流のようです。

課題と対策

課題が多い?

私達が手伝いに行った時は、作業者のほとんどが75歳以上の方。
伝統・高品質を守っている方の多くが、高齢だということを痛感しました。
斜面で長時間作業することは、アラサーでもきつい。
仕事してやりたいと思えるか
生活できるだけの収入を得ることができるか
伝統を守る、の言葉だけでは片づけられない問題を突き付けられた気がしました。

生産者の高齢化・後継者問題だけでなく、製造コストの高騰や消費者の需要の減少も課題に挙げられるのではないでしょうか。
生産の現場は、とっても厳しい。。。

課題解決に向けての取り組み

ロボット開発
ロボット茶摘機械が開発されています。
なんとこの機械、茶摘み競技大会で熟練者を上回る成績をたたきだしているとか・・・。
急高配への対応や、足場の悪い場所でも活躍してくれるといいな!
更なる発展に期待です。

地域ボランティア制度
玉露の三大産地と名高い、静岡県藤枝市岡部町朝比奈地区。
この地域では、2020年に市茶振興協議会が「藤枝摘み子バンク制度」を発足したとのこと。
高齢化や後継者不足による、生産量低下への対策の一環としての取り組みを始めました。
主に手摘みのお手伝いが活動内容だそうです。

感想

私たちにできることはなんだろうか。
“積極的にお茶を消費すること“ではないかなと考えます。
煎茶(一般的なお茶)をもっと積極的に飲んでいこう、と思いました。
お茶葉で淹れるのって手間ですけどね・・・それすら楽しめるようになりたい。
そんな風に感じた、2022年の茶摘みでした。


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